データで見るKaigi on Rails STAY HOME Edition

概要

この記事はKaigi on Railsに関するいくつかのデータを公開して、オンラインカンファレンスを更に良いものにするための考察を行うためのものです。

なお、以下で使用されているグラフの数値と本文中の数値が異なるケースがありますが、グラフ表示上の制限などによるものです。ご了承ください(数値に大差はないため、論旨には影響がないと考えています)。

データ

視聴者数など

トータルの視聴数(視聴者数ではない)は1622でした。ユニークな視聴者数でいうと705となっています。延べ視聴時間数は約1600時間、1視聴当たりの視聴時間は約1時間でした。

また、同時視聴者数は240人前後で一定でした(お昼休みなどを除く)。

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Kaigi on Rails STAY HOME Editionの同時視聴者数

コメント

コメント数は1595でした。ということは、1回視聴されるごとに1回コメントが残されていた計算ですね。

視聴者属性

視聴者のうち、男性は82.7%女性は17.3%でした。業界の男女比にかなり近い数値が出たのではないでしょうか。

また、年齢分布は

  • 18~24: 5.5%
  • 25~34: 47.4%
  • 35~44: 40.7%
  • 45~54: 6.4%

となっています。やはりRailsを業務で使っているであろう年齢層が多く、若年層にはあまりリーチできない結果となりました。

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Kaigi on Rails STAY HOME Editionの年齢と性別

視聴デバイスなど

視聴に使われたデバイスは、コンピュータが約50%スマートフォン約40%となっています(残りはタブレットなど)。興味深いのは、4割を占めるスマートフォンが視聴時間に占める割合はわずか7%しかないという点です。具体的には、スマートフォンでは平均して約15分しか視聴されていません。この数値はコンピュータの約1時間10分と比べると非常に低く感じられます。

また、OSで見ると、Mac, iOS, Androidの順に多く、この3つで9割を越えます。Windows2.4%のみであり、Rails開発者のほとんどがWindowsを利用していない可能性を示唆しています。

考察

ここから先は個人的な考察となります。

良かった点

単純に、700人もの人に見てもらえたのはよくやったと思います。多くの人に見てもらうのは直接の目的ではないにしても、やはりせっかくの素晴らしいコンテンツを一人でも多くの人に届けたいという想いもあります。約240人がほぼ通しで見てくれたということも含め、初回のイベントとしては上々だという受け止めです。

また、女性の視聴者が多かった点は重要だと思います。今回のKaigi on Railsは、運営メンバー7人のうち3人、登壇者の16人(基調講演含めれば18人)のうち4人が女性でした。視聴者も含め、全体的な女性比率は2割くらいと言ってもよいでしょう。オンラインカンファレンスはオフラインによくある「会場に男性ばかりで参加しづらい」というような感覚(あくまで感覚であって実際にはそんなことはないのですが…)が生じづらく、結果的に女性の視聴を促した面があるのかもしれません。

コメントの多さもかなり目を引きます。積極的にコメントをしてくださった方々が多かったからこそだと思いますし(ありがとうございました!)、オフラインカンファレンスのわいわい感が少しでも出せていたらよいなと思います。

悪かった点

そんなに悪い点はないのですが、やはり若年層にリーチできなかったのは少し残念です。今回は初回でありリーチも限られていたので仕方がないのですが、20代前半の人たちが興味を持たない技術は徐々に衰退していきそうだなあ、などと考えると、次回以降は若年層にもアピールできるとなおよいのかなと思いました。

まとめ

また次回!