Rubyコミュニティカタログ2020

概要

Ruby言語の一つの特徴に活発なコミュニティ活動があります。東京だけでも10近いローカルなRubyコミュニティがあり、私はそれらのほとんどに参加したことがあったのでした。

しかし、今年はCOVID-19の影響でオフラインでの活動が困難となり、多くのコミュニティがオンラインに活動の場を移しました。この記事ではそんなRubyコミュニティをざっくりとご紹介します。

紹介の基準としては、少なくとも私が1回は行ったことがあるコミュニティに限っています。言うまでもなく、実際に体験したことがないものの紹介をするのは無理があるためです。また、現在も活動しているコミュニティだけを紹介しています。

本編

Asakusa.rb

老舗コミュニティであるAsakusa.rbは現在も毎週火曜日に活動しています。一時期は毎回使用するボイスチャットツールを変えていたのですが、現在ではDiscordを使用することが多くなっています。

集まる人たちはRuby歴が長い人も多く、しばしば「インターネット老人会」的な会話になることもあります。私のような若輩者には非常にありがたい話です。

雑談ベースの場ではありますが、回によっては非常に静かであることもあります。

Tama.rb

比較的新興のコミュニティであるTama.rbは夏ごろから活動を再開し、"Coffee Lounge"と名付けた雑談会をほぼ毎月どこかの週末で開催しています。また、「OSSコードリーディング部」の活動も内部的に行っており、先日はWEBrickのコードリーディングを公開形式で行うなど課外活動も行われているコミュニティです(ちなみにコードリーディング部は私が音頭を取っています)。

Slackでのコミュニケーションが活発であることも特徴的で、総じてにぎやかなコミュニティといえるでしょう。

私はTama.rbの共同オーガナイザーの一人です。

Fukuoka.rb

Fukuoka.rbは(文字通り)福岡で活動しているRubyコミュニティです。現在は21時からの「夜会」をメインに毎週水曜日に活動しています。

形式はいわゆるもくもく会に近いですが、回によっては雑談メインになることもあります。

エンジニアフレンドリーシティ福岡アワードのコミュニティ部門を受賞したようです。

Sendagaya.rb

Sendagaya.rbは東京ではAsakusa.rbと並んで毎週開催をしていたコミュニティです。現在もオンラインで毎週月曜日の19時30分から活動しています。

ディスカッションメインですが、その場で話題が決まります。自由な雰囲気で、フィヨルドブートキャンプの受講生を中心に未経験の人が比較的多く来るのも特徴的です。

Mitaka.rb

Mitaka.rb三鷹市近辺のRubyistのためのコミュニティです。ずっとイベント管理アプリケーションをモブプロで作る活動を行っており、オンラインになってからも継続しています。

だいたい毎月第2木曜日に開催されています。

Omotesando.rb

Omotesando.rbは毎月第1木曜日に開催されているコミュニティです。しばらく活動を休止していましたが、11月から再開しています。

LT会メインで、コミュニティのオンライン移行に伴いLTの場が減った中で貴重な存在です。

オフライン時は懇親会が豪華だったのですが、オンラインに移行してからも懇親会は行っています。寿司は自前です。

西日暮里.rb

西日暮里.rbは長期に渡って活動しているコミュニティです。オンラインに移行してからはもくもく会メインで活動しています。

ボイスチャットを使わずにテキストチャット中心にコミュニケーションを取るのが特徴的になっています。

開催は毎月最終の月曜日が多いようです。

nikotama.rb

nikotama.rb楽天のメンバーが中心となって運営しているコミュニティです。最近はオンラインでLTとディスカッションを組み合わせた活動を行っています。

Rubyに関するニュースを紹介するコーナーもあるなど、内容の多彩さが特徴的です。

火曜日の開催が多いようですが、他の曜日で開催することもあります。

Machida.rb

Machida.rbは今回取り上げるコミュニティの中では最も新しいコミュニティです。最近は毎回テーマを変えてオンラインで活動しています。

こちらもフィヨルドブートキャンプの関係者が多く参加しています。

開催は第1金曜日です。

Shinjuku.rb

Shinjuku.rbはディスカッションをメインとしたコミュニティです。LTをする人がいればLTが行われ、その内容についてディスカッションが行われます。

最終水曜日に開催されています。

Hamada.rb

Hamada.rb島根県浜田市の地域Rubyコミュニティです。現在はオンラインで"Ruby Hacking Challenge"の活動を行っています。

Ruby言語本体に関する話題が多いのが特徴です。

火曜日に開催されることが多いようです。

Sendai.rb

Sendai.rb仙台市の地域Rubyコミュニティです。現在はオンラインでもくもく会と企画をだいたい交互に行っているようです。

開催は月後半の木曜日が多いようです。

Entaku.rb

Entaku.rbは私が主催しているコミュニティで、オンラインでのディスカッションにフォーカスしています。

もともとの意図としては、COVID-19下で新しい出会いが減ってしまったため、ディスカッションを通じて知り合いを増やしてほしいと考えて作ったコミュニティです。

最近は私が忙しくてあまり開催できていません。

Grow.rb

Grow.rbは私が去年始めたコミュニティで、Rubyのコードを書くことにフォーカスしています。

オンラインでも数回活動しましたが、私が忙しいため開催頻度が減ってしまっています。

まとめとちょっとした感想

というわけで、私がCOVID-19後に行ったことのあるコミュニティについてご紹介しました。

日程被りについて

ちなみに、私はShibuya.rbのオーガナイザーでもあるのですが、最近活動できていません。理由はやはり忙しさではあるのですが、それとは別にある事実もあります。

それは、「オンラインだとすべてのコミュニティに参加できるため、日程被りを気にしないといけなくなった」という点です。実際、地域.rbカレンダーというものがあるのですが、これを見ているとほとんど隙間がありません。従来であれば物理的に行けなかったので気にする必要はなかったのですが、全てがオンラインになると気にする必要が少し出てきます。

どうせ開催するならたくさんの人に来てほしいな、と考える私のような人間にとって、この日程被りはなかなか難しい問題だったりしています。

おわりに

そんなわけで、コミュニティの紹介をしつつ最後に主催者としての私の気持ちについてもちょっとだけ書いてみました。

ご覧いただいたようにRubyコミュニティはオンラインでも活発に開催されています。またどこかのコミュニティでお会いしましょう!