カンファレンスとは?CfPとは?プロポーザルって出すといいことあるの?調べてみました!

はじめに

タイトルはふざけていますが本文はまじめです。

カンファレンスとは

私達ソフトウェア開発者の世界におけるお祭り、それが技術カンファレンス(以下「カンファレンス」)です。年に一回、日本中あるいは世界中から人々が集まり特定の技術分野に関する発表を行います。カンファレンスには企業が主催するもの(例:Google I/O)とコミュニティあるいは任意団体が主催するもの(例:RubyKaigi)があります。

カンファレンスのメインコンテンツは技術発表です。では、その発表はどのようにして集められるのでしょうか。

CfPとは

技術発表を公に募集するものがCfP(CFPとも)です。この単語は"Call for Proposals"または"Call for Papers"の略称であると言われますが、言わんとすることは同じで「発表募集」です。

もしカンファレンスの主催者が大勢の人から発表者を集めたいと思った場合、CfPの形式を取ることが多くあります。それ以外の方法だと主催者から個別に声をかけていく方法が考えられますが、コストなどの兼ね合いから一定以上の規模ではCfPのほうが好まれる傾向にあります。

CfPにおいては、あるカンファレンスでの発表を希望する人が「プロポーザル」と呼ばれるドキュメントを主催者に提出し、主催者はそれらの中から自分たちのカンファレンスにふさわしいと思われるものを選びます。選ばれたプロポーザルを書いた人は実際にカンファレンスで発表することになります。

CfPの選考は名前付きでの選考とそうではない匿名形式での選考があります。前者においては「この人の話が聞きたい」という要素が含まれるのに対し、後者ではプロポーザルの内容によってのみ判断が行われるという違いがあります。事前に選考の指針やガイドラインが示されている場合も多いのでプロポーザルを提出する際には参考にしましょう。

プロポーザルを出すといいことがあるの?

まず、自分が好きなカンファレンスに対するある種のサポートの意味合いがあります。というのは、多くのカンファレンスではプロポーザルが集まらないと質量ともに十分なコンテンツを確保できないからです。もちろんむやみにプロポーザルを送ればいいというものではありませんが、もし自分が発表に値する内容を持っていると思うのであれば、時にはカンファレンスに発表者として参加してみるのもよいのではないでしょうか。

もしプロポーザルが採択されなくても、プロポーザルを書くことそれ自体にメリットがあります。プロポーザルを書く過程で自分のスキルや得意なことの棚卸しをすることになるのです。これはキャリアや技術スタックの観点で意味を持ちます。

そして、プロポーザルが採択されて登壇・発表をするとさらに良いことがあります。カンファレンスでの発表は公的な成果であり、例えば職務経歴書などに書くことができるでしょう。特に印象的な発表をすれば多くの参加者の記憶にも残り、フリーランスのような個人の名前に依存した働き方をしている人にとってはかなり大きな効果があるでしょう。また、参加者とのコミュニケーションを取りたいときにも発表自体がネタになるのでその点でも役に立ちます。

私個人のことですが、「VimConf2018にプロポーザルを送る→採択されて発表する→翌年の主催者の一人になる」という流れがあり、結果的にはKaigi on Railsでチーフオーガナイザーをするにまでつながってきています。このような出会いはカンファレンスでの発表の醍醐味かもしれません。

さいごに

いかがでしたか?カンファレンスでの登壇・発表に興味を持っていただけたら幸いです。

最後に、6月17日の20時から、「登壇準備もくもく会」と題したイベントを開催します。ぜひご参加ください!

growrb.doorkeeper.jp